最近は明るい話題が少ない中で、嬉しいニュースが飛び込んできました。
東京理科大の硤合氏がノーベル化学賞を受賞されました。
早慶上理などと最上位私学に括られ、多くの優秀な理系人材を輩出する大学です。これまで少々地味な印象があると思いますが、内情は素晴らしい大学です。
私の人生の1ページ、青春の1年間を過ごした思い入れのある大学ですので、卒業生や在学生の方々には恐縮ですが、思いを綴らせていただきます。
硤合氏のご経歴を拝見しますと、ご出身大学は東京大学ですが、海外留学ののち母校ではなく、東京理科大学に赴任されています。そして業績、研究のほぼ全ては、東京理科大学で行われたものです。
ここが重要です。
これまで日本のノーベル賞受賞者の多くは、京都大学、東京大学、名古屋大学の研究室、関連施設での研究業績です。つまり国家予算が潤沢に配分される背景でのものです。理化学研究所やスーパーカミオカンデとかですね。
一方で、硤合氏の研究室は、東京理科大学という私立大学にあります。
予算規模は相当貧弱です。
私が学生実験で使用した計測器は、国立大学の中古品でした。
基礎実験で夜中まで勤しんだのが懐かしいです。レポートも厳しかったなあ。
話が逸れました。
ノーベル賞の中でも、化学賞はあまりお金をかけず、紙と鉛筆で研究できる分野とも言われます。歴代では福井謙一氏などが相当します。限られた予算、恵まれた環境とは言えない中で達成された業績は、いっそう輝かしいものです。
学部、校舎は違えど、私が在籍した時期に研究室を持たれていた先生ですので、尊敬、親しみ、そして何より嬉しく思います。
ぜひ次は、私が今も親交のある友人を含め、東京理科大学の学部出身者からノーベル賞が出ることを祈ります。

嬉しいニュースを観て、朝ごはんのパンです。
幻の果実、ポポー。産地は藤沢市ではなく、山梨県のものです。甘くて美味しい。
私の仕事である体外受精は、2011年のノーベル医学生理学賞、エドワーズ博士の業績です。
先人の偉業に敬意を表し感謝しながら、日々の診療に取り組みます。