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体外受精の名医の見極め方|不妊治療クリニック選びで確認したい7つの視点

体外受精を受けると決めたとき、次に悩むのが「どこで受けるか」です。名医と呼ばれる医師に診てもらいたい。そう考えて検索される方は少なくありません。

ただ、体外受精における名医とは何を指すのでしょうか。手術の腕でしょうか。妊娠率の高さでしょうか。実際のところ、体外受精は医師ひとりの技量で結果が決まる治療ではありません。

このコラムでは、クリニックを選ぶ際に何を確認すればよいのかを、7つの視点から整理します。ランキングや口コミの読み方、転院を考えるときの判断材料についてもご説明します。

体外受精における「名医」とは

外科手術であれば、執刀する医師の技術が結果を大きく左右します。しかし体外受精は、そうした構造の治療ではありません。

体外受精は、排卵誘発の設計、採卵、受精、培養、胚移植という複数の工程からなります。このうち採卵と胚移植は医師が担当しますが、受精卵を育てる培養の工程は胚培養士が担います。培養室の設備や管理体制も結果に直結します。つまり、チームと環境の総合力で成り立つ医療です。

もうひとつ知っておいていただきたいのが、妊娠の可否を最も左右するのは年齢と卵子の質だという事実です。どれほど経験豊富な医師であっても、この前提を覆すことはできません。

したがって「名医を探す」という視点よりも、「自分にとって適切な治療を、納得できる形で受けられる場所を探す」という視点のほうが、結果的にご自身のためになります。

以下、その判断材料となる7つの視点をご説明します。

視点1 医師の資格と専門性

まず確認しやすいのが、医師の資格です。不妊治療に関わる主な認定資格には次のものがあります。

資格認定団体内容
産婦人科専門医日本産科婦人科学会産婦人科の基本的な診療能力を認定
生殖医療専門医日本生殖医学会不妊治療と生殖医療に特化した専門資格
母体保護法指定医師都道府県の医師会母体保護法に基づく手術を行える資格

生殖医療専門医は、産婦人科専門医の資格を取得したうえで、生殖医療の分野で一定の経験と実績を積んだ医師に与えられる資格です。取得している医師の数は限られています。院長が取得している施設もあれば、複数の医師が在籍している施設もあります。

ただし、資格の有無だけで判断するのは早計です。資格は最低限の専門性を担保するものであって、その医師が自分に合うかどうかを示すものではありません。

視点2 施設の登録と治療実績

体外受精は、どの医療機関でも実施できるわけではありません。日本産科婦人科学会に登録された施設のみが行えます。

登録施設は学会のホームページで一覧が公開されており、内容は定期的に更新されています。検討している医療機関が登録されているかをチェックしておくとよいでしょう。

治療実績の見方

多くのクリニックが妊娠率や治療件数を公表しています。ただし、数字を比較する際には注意が必要です。

分母が何かを確認する

採卵1回あたりか、胚移植1回あたりかで数字は大きく変わります。また、妊娠率と、実際に出産に至った生産率も別の数字です。

年齢別に公表されているか

若い患者さまが多い施設と、40代の方が多い施設とでは、同じ医療を提供していても全体の数字は変わります。年齢別に開示されているかどうかが、ひとつの判断材料になります。

治療方針が数字に反映される

条件の良い胚だけを選んで移植すれば、移植あたりの数字は高くなります。可能性のある胚は積極的に移植する方針であれば、数字は下がります。高い数字が、そのまま患者さまにとっての良さを意味するとは限りません。

体外受精の成功率の読み方については、こちらの記事で詳しくご説明しています。

視点3 培養室と胚培養士の体制

見落とされがちですが、実は結果に大きく関わるのがここです。

採卵で得られた卵子は、培養室で受精させ、胚として育てられます。顕微授精であれば、精子の選別と注入も胚培養士が行います。胚の凍結と融解も同様です。

つまり、体外受精の工程のかなりの部分を、胚培養士が担っているということです。

確認しておきたいのは次の点です。

院内に培養室があるか

外部に委託せず、院内で培養から凍結保存まで一貫して行える体制があるか。移送の負担がない分、胚への影響を抑えられます。

胚培養士が在籍しているか

生殖補助医療胚培養士や臨床エンブリオロジストといった認定を持つ技術者が在籍しているかどうか。それぞれ学会が認定する資格で、一定の症例経験と知識が求められます。

導入している技術

卵子への負担を抑えるPiezo ICSI、精子を選別するPICSIやIMSI、胚の成長を連続観察するタイムラプス培養など、どの技術を持っているか。

視点4 説明の丁寧さと相談のしやすさ

体外受精は、判断の連続です。どの排卵誘発法を用いるか、初期胚と胚盤胞のどちらで移植するか、新鮮胚と凍結融解胚のどちらを選ぶか。

これらを納得したうえで進められるかどうかは、説明の質にかかっています。

初診時にカウンセリングの時間が設けられているか、質問に対して具体的な答えが返ってくるか、治療がうまくいかなかったときに次の方針を提示してもらえるか。こうした点は、実際に受診してみないとわからない部分でもあります。

また、不妊の原因は女性側だけにあるとは限りません。男性側の検査や治療にも対応しているか、ご夫婦そろっての相談を受け付けているかも、確認しておきたい点です。

だからこそ、まず一度相談に行ってみるという選択には意味があります。話してみて合わないと感じたら、別の医療機関を検討すればよいのです。

視点5 治療方針の柔軟さ

不妊治療には、タイミング法、人工授精、体外受精という段階があります。負担の少ない方法から順に進めるのが一般的とされていますが、必ずしもそれが最善とは限りません。

卵管が詰まっている場合や年齢に余裕がない場合には、早い段階で体外受精に進んだほうが、結果的に負担も時間も少なくなります。反対に、体外受精の負担が大きいと感じられる方には、段階を下げるという選択もあります。

画一的に進めるのではなく、その方の状況に応じて方針を組み立ててもらえるかどうか。これも見ておきたい点です。

視点6 通いやすさと診療時間

体外受精の採卵周期には、数日おきの通院が必要になります。しかも採卵日は卵胞の育ち具合で直前に決まるため、予定が立てにくい治療です。

遠方の評判の良いクリニックに通い始めたものの、仕事との両立が難しくなって中断してしまうというケースは、実際に起こります。治療を続けられなければ、どれほど優れた医療も意味を持ちません。

自宅や職場から無理なく通える範囲にあるか、土曜や日曜の診療があるか、休診日はいつか、採卵日が休日や祝日にあたっても対応してもらえるか。こうした点を確認しておくことをおすすめします。診療時間は曜日によって異なることが多いため、事前にご確認ください。

視点7 費用の透明性

2022年4月から体外受精は保険適用となりましたが、年齢や回数の要件があり、条件を外れると自由診療になります。また、先進医療を併用する場合には別途費用が発生します。

治療を始める前に、想定される費用の目安を説明してもらえるか。自由診療の料金が明示されているか。助成金の申請に必要な書類の作成に対応してもらえるか。

こうした点が不透明なまま進めると、途中で「あとどれくらいかかるのか」という不安が積み重なっていきます。

ランキングや口コミをどう読むか

インターネットには、不妊治療クリニックのランキングや評判をまとめたページが数多くあります。これらをどう扱うべきかについても触れておきます。

ランキング記事の多くは、広告収入を目的として運営されています。掲載順が広告費によって決まっている場合もあり、医療の質を反映しているとは限りません。

口コミについては、投稿する方が限られているという性質があります。強い不満を持った方と、非常に満足した方が投稿しやすく、中間の評価は表に出にくくなります。また、不妊治療の結果は年齢や不妊の原因に大きく左右されるため、同じ医療を受けても評価は分かれます。

参考にする分には構いませんが、判断の主軸に据えるものではありません。学会の登録施設一覧、クリニックが公表している治療成績のデータ、そして実際に受診してみた印象。この3つのほうが確かな材料になります。

転院を考えるときの判断材料

すでに他院で治療を受けている方が、転院を考えることもあるかと思います。

次のような場合には、他の医療機関の意見を聞いてみる価値があります。

・同じ方法を繰り返しているが、結果が出ていない

・うまくいかない理由や次の方針について、納得できる説明が得られない

・通院の負担が大きく、治療を続けることが難しくなっている

・検討したい技術や検査が、その施設では行われていない

転院にあたっては、これまでの検査結果、治療の流れ、使用した薬剤の情報を持参いただくと、話がスムーズに進みます。紹介状があればなお確実です。凍結した胚がある場合、施設間で移送できることもありますので、事前にご相談ください。

なお、転院は前の医療機関を否定することではありません。合う合わないは相性の問題でもありますし、治療の段階が進んで必要な設備が変わることもあります。

名医選びでよくいただくご質問

Q. 有名な医師に診てもらえば妊娠しやすいのですか

体外受精の結果は、年齢と卵子の状態に大きく左右されます。医師の経験は、方針の立て方や難しいケースへの対応で意味を持ちますが、それだけで妊娠率が大きく変わるわけではありません。

Q. 大きな病院のほうがよいのでしょうか

規模が結果に直結するわけではありません。大学病院などでは高度な検査や合併症への対応が可能ですが、診察までの待ち時間が長い、担当医が固定されないといった面もあります。一方で、不妊症を専門とするクリニックは通いやすさや説明の時間に強みがあります。ご自身が何を重視するかによって変わります。

Q. 症例数が多いクリニックのほうが安心ですか

一定の症例数は経験の蓄積を示しますが、多いほど良いとは限りません。年間の実施件数が一定以上ある施設では、待ち時間が長くなることもあります。件数と、ご自身が受けたい医療の質は別に考えたほうがよいでしょう。

Q. まず何から始めればよいですか

検査を受けて、ご自身の状態を知ることです。年齢、卵巣の状態、不妊の原因によって、必要な治療は変わります。その情報がないまま施設を比較しても、判断の軸が定まりません。

茅ヶ崎・鎌倉エリアの方にも選ばれている湘南レディースクリニック

ここまでご説明した7つの視点に照らして、当院の情報をお伝えします。

医療法人社団たんぽぽ会 湘南レディースクリニックは、湘南エリアで初めて体外受精を導入したクリニックです。開院から19年目を迎え、累計の妊娠件数は5,300件を超えました。日本産科婦人科学会の認定専門医および母体保護法指定医師が在籍し、年齢別の治療成績も一覧で公開しております。

胚の培養や凍結保存の設備は院内に備えており、採卵から受精、培養、移植までを一貫して行える体制です。卵子への負担を抑えるPiezo ICSIをはじめ、二段階胚移植、SEET法、子宮内膜のフローラ検査など、着床の可能性を高める選択肢もご用意しています。

治療方針については、画一的なステップアップにこだわりません。検査の結果によっては早い段階での体外受精をご提案することもあれば、負担が大きいと感じられる方には段階を下げるご提案をすることもあります。一般不妊治療から高度生殖補助医療(ART)まで一貫して対応しており、流産を繰り返す不育症や、婦人科の診療にも対応しています。

JR・小田急藤沢駅南口から徒歩2分の藤沢本院と、JR辻堂駅北口から徒歩3分の辻堂C-X院の二院体制で診療しています。茅ヶ崎からは東海道線で辻堂が1駅、藤沢が2駅、鎌倉からは江ノ島電鉄または大船経由でアクセスいただけます。土曜日の午前も診療しており、日曜日も体外受精と人工授精は完全予約制で対応しておりますので、採卵日が休日にあたる場合もご安心ください。

費用については、治療を始める前にカウンセリングの時間を設け、想定される金額を具体的にご説明しています。自由診療となる場合も保険点数に準じた設定とし、助成金の申請に必要な書類の作成にも対応しています。

どこで治療を受けるか迷っている方も、転院をご希望の方も、まずは一度ご相談ください。ご不明な点は医師やスタッフへお気軽におたずねください。ご予約はお電話またはWEBから承っており、受付にてご案内いたします。

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