婦人科

ブライダルチェック

ブライダルチェックとは

将来、妊娠、出産をお考えの方対象の婦人科系の検診です。
妊娠、出産に向けての簡単な健康チェック、子宮、卵巣のチェック、性感染症に関する検査を行います。
初期症状に気づきにくい婦人科系トラブルの早期発見と治療がメリッ
思われがちですが、対象者の年齢や、結婚の有無は関係ありません。
結婚前はもちろん、妊娠、出産をお考えの全ての女性を対象としています。

また、パートナーの感染症、精子検査も可能です。

検査時期

子宮がん検査やおりものの検査がありますので月経中は避けてくださ い。検査結果は後日ご説明します。

ブライダルチェックの主な検査内容

*基本診察料金:55,000円
‎ – 問診
‎ -血液検査(血液型、肝機能、腎機能、貧血、子宮内膜症)
‎ -感染症検査
‎ ‎ (B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、エイズウイルス、梅毒トリポネーマ)
‎ -内診、超音波検査(子宮・卵巣)
‎ -子宮頸がん、体がん検査
‎ -腔分泌物、細菌検査、クラミジア検査

*オプション: ご希望に応じ、追加料金にて検査できます。
‎ ‎-‎AMH(卵子個機)検査 ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎‎6,600円
‎ ‎‎-‎‎‎甲状腺機能検査 ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ 4,400円
‎ ‎-風疹抗体検査‎‎‎‎‎‎‎‎‎‎‎‎‎‎‎‎‎‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎‎3,300円
‎ ‎-‎ビタミンD検査 ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ 2,750円
‎ ‎‎-‎卵管の通りを見る検査 ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ 詳しくはこちらへ

*パートナーも一緒に検査できます。
‎ パートナーの検査は追加で13,200円です。
‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎-感染症採血
‎ ‎(B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、エイズウイルス、梅毒トリポネーマ)
‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎ ‎-精子検査

PMS

PMS(月経前症候群)とは

月經前=月経前の3~10日の間に続く精神的、身体的な症状で、月経が 始まるとともに症状がおさまったり、なくなったりするものを指しま す。PMSかどうかは、症状が出るのが月経前に限られているか、毎月 り返し症状が出るか、日常生活に支障があるか、といったことがポイ ントになります。3カ月以上症状に悩まされているなら、PMSの可能性 が高いと考えられます。PMSの診断基準は、以下の通りです。

PMSの診断基準(米国産科婦人科学会)

PMSの原因

PMS(月経前症候群)の原因には、月経をコントロールする 「性ホル モン」が関わっていると考えられます。PMSの症状が、排卵から月経 までのあいだに繰り返されるという特徴があるからです。原因について詳しくみてみましょう。
・性ホルモンの効きやすさ
・気持ちを落ち着かせる神経伝達物質の影響
·交感神経・副交感神経の乱れ

これらの原因に加え、忙しかったり、何らかの悩みを抱えていたりす るときに症状が出やすいという人もいます。また身体症状ばかりが強く 出たり、逆に精神症状のほうが強く出たりなど、人によって症状もさま ざまです。PMSの原因を1つに特定することは難しく、いくつもの要因 が影響し合ってPMSを引き起こしていると考えられています。

PMSの治療

薬物療法としては低用量ピル (OC・LEP) や漢方薬の服用がありま す。
低用量ピルは、排卵を抑えることで月経周期に伴う女性ホルモンの変 動を抑制できるため、むくみや胸の張りといった排卵後に出てくるよ うな症状がある場合には特に有効です。
PMSに対するピルは保険処方となり、原則として月に一度の診察が必 要です。

ビル(低用量ピル・超低用量ピル)

生理をずらしたい方へ

旅行やイベント等のために生理の時期をずらしたいという経験はあり ませんか?
そのような場合は事前にホルモン剤を内服することによって、予定とさ れていた生理の時期を移動させることができます。イベントの前にずら すのか後にずらすのかで内服方法が異なってきますが、基本的には余裕 をもって予定生理の1ヶ月以上前にご来院いただくことをお勧めしてい ます。あまりに急だと対応できない場合もあります。

避妊したい方へ

避妊にはいくつかの方法がありますが、当院ではIDを使った避妊、も しくは低用量ピルの内服をお勧めしています。

低用量ピル

低用量ピルは、正しく服用されていれば99%以上の避妊率が望める避 妊として優れた方法です。
低用量ピルは女性ホルモンである黄体ホルモンと卵胞ホルモンが含ま れている錠剤で、これを服用することにより体を疑似的に妊娠状態と し、排卵を抑制して妊娠を避ける薬です。
低用量ピルには、避妊効果以外にも月経痛の低減や貧血の改善、月経 不順の改善等の効果があります。月経前症候群(PMS)にも使用されるこ とがあり、もはや効果は避妊だけにとどまりません。
低用量ピルの処方を希望される方は、問診票に記入後、尿検査や血圧 測定を行い、診察をしてからの処方になります。なお、ビルの処方時 は、子宮がん検査・血液検査などを行うことをお勧めしています。使用 中は年に1回血液検査を受けられることをお勧めします。

緊急避妊ピル (アフタービル)

妊娠を希望していないにもかかわらず、避妊せずにセックスしてしまっ た場合や、コンドームが破れてしまった場合など、避妊がうまくできて いない可能性があるときに使用する避妊薬です。

72時間以内に内服する必要があり、また内服しても数%は妊娠の可能 性がありますので、あくまで緊急時に行う方法で確実な方法とはいえ ません。使用後は月経が来ていることを確かめ、妊娠反応が陰性であ ることを確認する必要があります。

子宮内避妊用具(IUD、ミレーナ)

当院では、子宮内避妊用具(IUD、ミレーナ)も取り扱っております。 詳細はご相談下さい。

更年期障害

更年期の様々な症状

更年期には女性ホルモン (特に女性にとって大切なホルモンであるエ ストロゲン)が低下する時期です。
さらに、心理的・社会的にも不安定な時期であるため、更年期の発症 にはこれら・エストロゲンの低下と・周りの環境と性格的素因が大 きく関係しています。

更年期女性は程度の差はありますが、下記のような障害疾患が現れ ることがあります。

更年期障害の治療と疾患の予防方法

ホルモン補充療法

卵巣機能の低下に伴う女性ホルモンの低下・欠乏を薬剤で補充 し、精神・身体機能の改善や維持を目的とした治療法です。

<ホルモン補充療法の薬の種類>
大きく分けて、ホルモン補充療法 (HRT) の薬の種類には次の 種類があります。
■飲み薬 (消化管から吸収) : プレマリン錠、プロペラ錠、エ フメノカプセル
■貼り薬(皮膚から吸収) : エストラーナテープ、メノエイ ドコンビパッチ
■塗り薬(皮膚から吸収) ・ル・エストロジェル

貼り薬、塗る薬は皮膚のかぶれに注意が必要ですが、飲み薬と違 い、肝臓での初回通過効
果がないことが特徴で、そのため中性脂肪や動脈硬化症の原因物 質の増加がみられないことや静脈血栓塞栓症のリスクを高めない ・こと、乳のリスクが飲み薬に比べて低いことなどがメリットと して報告されています。
それぞれメリット・デメリットがありますので、処方の時にご相 談させていただきます。
初回通過効果:摂取された薬剤は、・小腸などの消化管から吸収 され、全身を循環する前に肝臓を通過します。このとき、肝臓に 多く発現している代謝酵素によって、摂取した薬剤が代謝される ことを初回通過効果といいます。

漢方薬

補中益気湯、加味逍遙散、桂枝茯苓丸

サプリメント

アグリマックス(大豆イソフラボン)

更年期治療プラセンタ注射

令和5年2月17日にプラセンタ注射製造販売元のメルスモン製薬より、 ・メルスモン注射剤の出荷停止の通達がありました。
理由として「製造販売承認書の変更手続き」によるもので製品の品 質、安全性には影響はないとの事です。再開は令和6年2月の予定とな っております。
代替品はプラセンタ注射剤のラエンネック(自費)となりますが、在 ・庫に限りがあるため投与制限がございます。

プラセンタ注射(※一時取り扱い中止)

更年期障害の治療法としてホルモン補充療法に加えてプラセンタ 注射を行っております。・
プラセンタとは胎盤のことをいい、母親の体内で胎児と母体をつ なぎ胎児を育てる臓器です。赤ちゃんが生まれた直後にプラセン 夕は体外へと排出されますが、この時点でも豊富な栄養成分を多 く含んでいます。プラセンタの効果として、自律神経調節効果、 免疫強化、疲労回復、美肌効果が期待できます。

子宮内膜症

子宮内膜症/子宮腺筋症

子宮内膜症は妊娠を希望する年齢の10人に1人の割合で認められ、生理 痛の原因になるばかりでなく不妊症の原因にもなります。
また、卵巣に発生するチョコレート胞は高齢の方では悪性転化(滝 化)することもあります。

子宮内膜症とは

子宮の内腔(赤ちゃんが育つ場所)を覆っている子宮内膜組織は、女 性ホルモンの作用を受けて妊娠に備え増殖 (ふかふかベットを用意) し、妊娠が成立しなかったときに剥がれ落ちる (かたづけられる)こ とを繰り返しています。この子宮内膜組織が剥がれ落ちることを生理と よんでいます。
子宮内膜症とは、子宮内膜に似た組織が子宮内腔以外の場所で発育・ 増殖する病気です。
好発部位は卵巣やダグラス窩 (子宮と直腸の間にあるくぼみ)などの 骨盤内です。
例えば、卵巣に子宮内膜樣組織が発育・増殖すると、この部位で生理 と同じ現象が起き、血液が徐々に卵巣の中に貯まり卵巣が腫れていきま す。
骨盤内でもこれと同様なことが起きると、子宮内膜様組織から出血し た血液により子宮、腹膜、直属などが癒着し、生理痛の原因となりま す。
子宮内膜症での問題点は生理痛による日常生活への支障と不妊症との 関連です。少子化・晩婚化の現在、子宮内膜症は現代女性のQOLを低 下させる疾患です。

子宮内膜症の症状

Background Image

-生理痛
-下腹部痛
-腰痛
-性交痛
-過多月経
-肛門痛
-排便痛
など、痛みを伴う症状が多く見られることが特徴です。
また、不妊症方の52%に子宮内膜症が認められたという報告もありま
す。上記症状に当てはまる項目があれば検査を受けましょう。

子宮内膜症の検査

内診
血液検査
超音波検査

子宮内膜症の治療

子宮内膜症の治療の目的は生理痛の緩和と子宮内膜症の悪化の予防で す。そのため、子宮内膜症と診断された場合は経過観察ではなく、多く の場合積極的な治療が必要となります。

薬による治療

現在使用可能ないずれの薬剤も一時的な病巣の縮小と局所反応の 低下という点では効果はありますが、治療の中止・終了は再発を 意味し根本的な解決の治療とはなっていません。
•鎮痛剤: ロキソニンなどのNSAIDs
• 澳方案:桂枝茯苓丸、当帰芍薬散など
•低用量ピル
•プロゲステロン製剤
•Gn-RHa製剤

手術による治療

子宮内膜症が原因で非常に強い生理痛が薬による治療では抑えき れない場合や早期に妊娠を希望する場合には手術療法で子宮内膜 症の病変を取り除く手術が行われます。

子宮腺筋症とは

子宮内膜に似た組織が子宮筋層内で増殖する子宮腺筋症は、従来子宮 内膜症の一部と考えられてきましたが、最近では違う病気として扱われ ています。
好発年齢は子宮内膜症より少し高く、40歳前後と言われています。症状は子宮内膜症と比べ、月経量が多く貧血をきたしたり、生理痛が 非常に強い場合が多くあります。

卵巣チョコレート嚢胞とは

卵巣チョコレート容胞とは、本来子宮の内側にある子宮内膜が卵巣に 発生することで起こる子宮内膜症の一種です。

 

治療法

症状に応じて胞に針を刺して内容を吸引します。

一般的な婦人科の病気

おりものの異常(膣炎)

以下のような症状があれば受診をおすすめいたします。
・細菌性炎…
症状:かゆみ・発赤・おりものが灰白色や黄緑色・おりものの量が多 いなど。また無症状の場合もあります。
原因:屋内で細菌が繁殖することによる。

・カンジダ歴炎
症状:激しいかゆみ・発赤・おりものがカッテージチーズのような形。
状・おりものの量が多いなど。
原因: 真菌(カビの一種)が内で繁殖することによる。

・トリコモナス歴炎…
症状: おりものの悪臭・おりものの量が多いなど。
原因: トリコモナス原虫

·老人性腦炎(萎縮性炎)
症状: 出血・おりものの量が多いなど。
原因: 閉経などによる女性ホルモンの減少による。

性感染症

「性行為で感染する病気」を総称して、性感染症といいます。
ウイルス、細菌、原虫などが、性器、泌尿器、肛門、口腔などに接触 することで感染します。
しかし、症状が軽かったり、なかったりすることもあり、気がつかな い間に感染していることがあります。

梅毒

梅毒は性行為で粘膜や皮膚の小さな傷から感染します。
梅毒が急増しています!!
梅毒患者報告数は男女ともに増加しています。

•症状
梅毒は、感染したあと、経過した期間によって、症状の出る場所 や内容が異なります。
<第1期>
感染後約1か月で、感染した場所 (性器、肛(こう)門、口など) に、できもの、しこり、ただれなどができます。治療しなくて も、数週間で症状は消えます。
<第2期》
感染後3か月程度経つと、手のひらや足の裏など全身に発疹がで きます。治療しなくても、数週間から数か月で症状は消えます。

妊婦さんへ
妊娠中に梅毒に感染すると、お腹の赤ちゃんに感染してしまうご とがあります。お腹の赤ちゃんに感染すると、死産、早産、新生 児死亡、障害をもって生まれることがあります(先天梅毒)。 なお、初期の妊婦健診で梅毒検査が行われますが、健診後に感染 する場合もありますので、気になることがあれば、主治医に相談 しましょう。

性器クラミジア感染症

日本で最も多い性感染症です。自覚症状がない場合が多く、感染 に気付かないことがよくあります。進行すると、不妊症や母子感 染など様々な病気の原因になるので、きちんと治療する必要があ ります。

•症状
<女性>
普通は無症状です。症状があっても、おりものが少し増えると か、軽い生理痛のような痛み、不正性器出血などですが、黄色い 濃いおりものが出ることもあります (進行すると一卵管炎、腹膜 炎、子宮外妊娠、不妊症を起こすことがあります)。
<妊婦>
感染すると流産・早産の原因になることがあります。 母親が感染していると、出産時に新生児に感染し、結膜炎や肺炎 を発症させることがあります。

淋(りん)菌感染症

男性にはすぐにはっきりした症状が出ますが、女性は症状に気付 きにくく、進行して初めて分かることがよくあります。

•症状
<女性>
男性よりも症状に気付きにくいです。症状がある場合は、緑黄色 の濃いおりものや、尿道から(うみ)が出ます。(進行すると
→子宮内膜炎、卵管炎、腹膜炎、子宮外妊娠、不妊症)
<妊婦>
母親が感染していると、出産の時に新生児に感染し、失明や関節 炎を起こしたり、命に関わる状態になることもあります。

性器ヘルペスウイルス感染症

一度感染すると、ウイルスが体の中に住み続けて、何度も再発し ます。

•症状
症状がないことが多いですが、性器に小さい水ぶくれやただれが できることがあります。激痛のため、排尿困難や歩行困難を生じ ることがあります。治った後もウイルスは体の中に住み続け、 疲労や抵抗力が落ちた時などに再発することがあります。
<妊婦>
妊娠中には再発しやすくなります。 母親が感染していると、出産時に新生児に感染し、致命的な症状 を引き起こすことがあります。ヘルペスに感染したことのある妊 婦は、分娩(べん) 方法などについて医師に必ず相談しましょ う。

尖圭(せんけい) コンジローマ

外陰部に小さな尖ったイボができる病気です。イボができないこ ともあり、痛みやかゆみなどの自覚症状もほとんどないので、感 染に気付かないことがあります。

•症状
<妊婦>
小さな尖ったイボは外陰部から肛門や腹 (ちつ)内にもできて、 集まると小さなカリフラワー状になります。普通は、自覚症状は ありませんが、時々かゆみや、セックスの時に痛みを感じること。 もあります。
<妊婦>
妊娠中には、イボが大きくなることがあります。 母親が感染していると、出産時に新生児に感染し、喉頭乳頭な どを発症させることがあります。

トリコモナス症

一般に女性に強い症状が出ます。症状が出ない場合でも、治療を しないと他の人に感染させることがあります。

•症状
<女性>
強い悪臭がする白色から黄色の泡状のおりものが大量に出てきま す。陰部がかゆくなったり痛くなったりします。時にセックスの 時や排尿時痛みが生じます。しかし、症状がないこともありま す。
<妊婦>
妊娠中に感染すると、早産になることがあります。

性器カンジダ症

カンジダは真菌(カビ)の一種です。セックスで感染しますが、 健康な人でも体内に持っていることがあるので、性器からカンジ ダがみつかったとしても性器カンジダ症を発症しているとはいえません。また、感染しだからといってすぐに発症するわけではなく、抵抗力が落ちた時などに発症します。

•症状
<女性>
陰部に強いかゆみがあります。おりものが白く、ヨーグルト状に なったり、かたまりができます。また、性器の炎症(痛みや熱 感)、セックスの時に痛みが生じることもあります。

子宮筋腫とは

子宮筋腫は珍しくない腫瘍です。小さなものも含めると、30歳以上の 女性の20-30%にみられます。がん(悪性の腫) ではありませんが、 貧血や痛みなど様々な症状の原因となります。筋腫は卵巣から分泌され る女性ホルモンによって大きくなります。閉経すると、逆に小さくなり ます。複数個できることが多く、数や大きさはさまざまです。大きさや できる場所によって症状が違ってきます。

できる場所によって、子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋 居内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫) に分けられます。

 

子宮筋腫の症状

・月経量が多くなる
・月経痛
· 不正出血
・腰痛
・頻尿
・妊娠しにくい(不妊)
・流産しやすい(習慣流産) など
子宮の内側にできた筋腫は小さくても症状が強く、月経量が多くなり ます。逆に子宮の外側にできた筋腫は大きくなっても症状がでない傾向 があります。そのため、治療必要かどうかもできた場所や症状によって 異なってきます。

子宮筋腫の治療法

小さくて、無症状の場合は治療の必要はありません。
治療法には手術とがあります。
子宮筋腫を根本的に治す薬は、今のところありませんが、薬で子宮筋 種を小さくしたり、出血や疼痛などの症状を軽くすることができます。
薬の治療には、月経を止める治療 (偽閉経療法) がわれます。当院で は注射による偽閉経療法を行っております。

子宮脱(骨盤内臓脱)

Background Image

子宮脱は、骨盤の中
にある子宮を支える
筋肉が緩んでしまい、
子宮の一部または
全部が腰から脱出
してしまう病気 です。

■症状
子宮の下垂が進行、
すると子宮下垂感、
子宮脱出感、尿も
れの症状が出ま す。

子宮脱の治療
■軽度の場合
骨盤底筋の訓練や生活指導
(便秘の改善、体重管理、仕事について)を行います。
■子宮などが一部または完全に脱出している場合
ペッサリー療法
陸の中にペッサリー (リング状の器具) を挿入して脱出を抑えます。
膜炎やおりものの増加、出血などの症状が起こることがあり 定期的な管理が必要です。