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体外受精と免疫治療

本日は私が専門とする体外受精の妊娠率を、大きく向上させた免疫治療について解説します。

世界で初めて体外受精で妊娠、出産に至ったのが1978年。
日本では1982年に東北大学で体外受精に成功しました。

それから45年を経て、治療の本質は何も変わっていませんが、付随する検査や知見が進み、着実に妊娠率を高めてまいりました。

受精卵を作ることができたとき、その見た目でグレードつまり優劣を判断して、良いものから子宮に戻す胚移植を行い、あとは神頼み。そんな治療を行う時期が長かったです。

その頃になかなか妊娠しない場合に、どうして妊娠できないのか、ずっと疑問を抱くことも多かったです。

このところ、ようやく受精卵の遺伝子を診断でき。染色体異常の受精卵を使わないことで妊娠率を高められるようになりましたが、それでもなお妊娠できない場合が一定数あるのです。

その原因の一つは、子宮内の環境です。
これについては機会を改めて、お話しさせて下さい。

本日は、もう一つの原因である免疫のお話です。
受精卵は、女性である患者さんと、パートナーの二人からできる細胞です。
そうすると、女性にとっては半分が自分のもの、半分は他人のもの、となります。
それを拒絶してしまうことがあるのです。

妊娠しない、の中には、受精卵が子宮内で拒絶され着床しない、受精卵が着床しても成長を阻害されてしまう、成長して胎嚢まで進んでも剥がれ落ちてしまい流産する、などが含まれます。

これらに影響するのが夫婦免疫失調と言われる状態です。

さまざまな薬剤が検討され、夫リンパ球療法も一つの治療として取り組んできました。
そして今、免疫を抑制する薬が有効な方がいらっしゃることが分かってきました。
私どもでは、3、4月にこの治療を行った3名の方が全て妊娠され心拍確認することができ、あらためて効果を感じています。

なかなか結果が出ずお悩みの方は、ぜひご相談にお越しください。
当院には藤沢市や周辺だけでなく、神奈川県内、東京都内、最近は名古屋など東海地方から受診される方も増えています。