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シャボン
シャボン

オホーツク海岸を北上します。
別海町は、以前は日本でいちばん面積が広い酪農の街で、藤沢市の20倍あります。海辺に至ると標津町。尾岱沼という地区です。
目的地は対岸の野付半島です。

地理や地図が好きな方ならお馴染みの、日本で最大の砂嘴が広がります。
ここも30年余前に訪れた場所です。まだJR の標津線、根室標津駅から路線バスが走っており利用したのを覚えています。ちなみにその時代は、私が専門とする体外受精が日本で始まったばかりの頃です。

野付半島には、もともとのトドマツ林が沈降し、海水が浸食したことで立ち枯れになった風景が見られます。
トドマツ林の墓場、トドワラと言います。
私が以前に訪れた頃に、あと20年で立ち枯れはすべて倒壊すると言われていましたから、今回の訪問ではほぼ消滅していました。沖合の浅瀬に少しだけ名残りがありました。
風化する自然もあるのです。

野付半島が囲む野付湾では、帆掛け船での北海シマエビ漁が有名です。
8月で漁期は終わっており、名物を拝見することはできませんでした。
砂嘴の先端を歩きたかったのですが、夕暮れが迫り、3泊目の宿に向けて急ぎます。

ここから90km。本日は1日で310kmの走行距離。釧路湿原にある公共の宿、温泉に向かいます。

「ぽんぽんゆ」
地域振興の理念に賛同した、まあまあ有名な建築家である隈研吾氏がデザインを手掛け、2年ほど前にオープンしました。同氏は鎌倉市の私立高校の校舎もデザインされたようですね。

釧路湿原は、雨、霧、そして雪に閉ざされる自然として超過酷な地域です。
そのため、木材をふんだんに取り入れた外観は早くも荒んでます。実は、デザイン性を重視するあまりその維持管理が問題になっている施設が多いと聞きます。
素敵な建物ですので、うまく経済合理性を保って管理されると良いですね。

ゆっくり温泉に浸かり、疲れを癒して床につきました。つづく。